米ドル113円回復! 米中貿易戦争終焉か!? 相場の動きに注意が必要。
はじめに
先週の金曜日、米ドルが1ドル=113円台に回復しました。その背景には、トランプ大統領の中国への関税についての発言が前向きだったことが挙げられます。また米ドルにつられ日経平均株価も22000円台に回復し、一旦は10月最初からの下げモード一辺倒から脱却したようにうかがえます。
米中貿易戦争終焉?
一部のメディアでは、トランプ大統領が中国との貿易摩擦に対して、前向きな発言があったと報道しています。しかし一方では、中国と合意できなければ、第4弾の追加関税の可能性もあるとトランプ大統領は発言しています。また、中国の製造業の先行きが怪しく、これ以上の関税が掛かるとなれば、特に中国側は相当のダメージを被ることになりそうです。現在トランプ大統領は、中間選挙に向けて票を落とすことは許されませんので、このような前向きな発言をしたのではないかと考えられます。そして無事に中間選挙が終われば、第4弾の追加関税を発動する可能性が十分にありえるということです。
株価への影響
米中間選挙がもし野党民主党の勝利となれば、株価は下がるのではないかと報道されています。「共和党有利」「民主党有利」と選挙を盛り上げるために、各メディアは様々な報道をしていますが、よっぽどのことがない限り共和党の勝利でしょう。しかし、選挙が終わり、中国に対して第4弾の関税を発動すれば、中国も何らかの対抗手段で抵抗してくるはずですので、大きく株価が動く可能性は否定できません。
今後の米ドルの動き
10月に入るまで米ドルは、堅調に推移しており、115円までは容易に届くと多くの投資家が予測していましたが、現在に至っても115円に到達していません。やはり、これには米中間の貿易摩擦問題が大きく関係しており、早い段階でのお互い一致の合意が求められます。そうすれば、115円それ以上を今年中に目指していけると考えられます。いずれにしてもトランプ政権の元での話になってきますので、まずは目先の中間選挙の結果が、共和党勝利であることが絶対条件になってきます。
まとめ
以上のように現在は、米ドルが大きく動く可能性が非常に高くなっていますので注意が必要です。まだまだ中国との貿易摩擦は続きそうな感じではありますが、もしも早期に貿易摩擦問題が緩和されたり、終焉するようなことがあれば、全体的な相場も上向きになっていくでしょう。今後も米中間の動きには目がはなせません。