【FX】 ダブルトップとダブルボトムの本当の仕掛けのタイミング

 

はじめに

FXのチャートパターンに、ダブルトップと呼ばれる形があります。またその逆のダブルボトムと呼ばれる形もあります。これらのパターンは相場の反転を示唆するシグナルとして投資家たちに認知されています。しかしながら、反転となれば逆張りのトレードになるため、方向性が確率されるのを待って仕掛けるのが一般的とされています。今回は、そんなダブルトップ、ボトムについて解説していきます。

ダブルトップ・ダブルボトム

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ダブルトップとダブルボトムってどんな形?という方もいると思いますので、簡単に図を使って解説します。上がダブルトップで、高値圏で2つの高値をつけて相場が下落してくるパターンです。逆にダブルボトムは黒線の下の図で、安値圏で2つの安値をつけて相場が上昇するパターンです。形が完成してから気付く時も多いので、いち早く見つけることが大切です。常に天井や底を意識しましょう。

今週のお題「ハロウィン」

本当の仕掛けのタイミング

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ダブルトップの仕掛けのタイミングは一般的にネックライン(黄線)と呼ばれるところまで相場が下落したら、売りで仕掛けるというものです。しかし、上図を見て頂くと分かる通りですが、ネックラインまで相場が下落するとレンジ相場(黒丸)になりやすいということが経験上からも考えられます。その後はいずれレンジをどちらかにブレイクしますが、そこでのトレードはもはやダブルトップのトレードではなくなっています。ですので、ダブルトップからの下げを取る時は、緑丸の部分で仕掛けるのが最適だと考えます。エントリーの根拠は2つ目の高値で上ヒゲや強い抵抗線の存在など、何らかのサインが出ていればエントリーするには十分です。そうすればネックラインまでの下げを獲得することができますので、ダブルトップを1つの根拠としたトレードになります。また、ダブルボトムについてもこれと考え方は同じです。

まとめ

実際のトレードにおいてマニュアルは通用しません。それはダブルトップやダブルボトム以外の、どのチャートパターンについても同じことで、それほどFXは甘くはないです。しかしながら、セオリー通りの動きを見せる場面も多く存在します。それはやはり、多くの投資家が意識している証拠であり、チャートパターンを無視することへの危険性を意味しています。ですので、知識としてチャートパターンを熟知し、それを臨機応変に実際のトレードにアジャストさせていくことが大切な考え方でしょう。

 

【FX】 勝率の高いチャートパターン 狙うべきブレイクアウト

 

はじめに

FXのチャートパターンのメジャーなものに、ブレイクアウトというものががあります。ブレイクアウトとは、抵抗線支持線の一定の幅をローソク足が突き抜けることを指します。三角保ち合いからのブレイクやレンジ相場からのブレイクなどが挙げられます。このパターンは、高い確率で突き抜けた方向に相場が伸びることが多く、エントリーチャンスであることは間違いないです。しかしながら、毎回その通りに相場が動くとは限りません。そこで今回は、相場がブレイクした方向に動く確率の高いパターンを紹介します。

3つのパターン

期待度(小)

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まずは、期待度(小)のブレイクアウトのパターンです。高値をブレイクする時にレジスタンスラインを何の躊躇もなく、一気に上抜けています。これはレジスタンスラインが市場参加者に意識されていない証拠です。レジスタンスラインが意識されていないということは、そもそもブレイクアウトの意味を成していないに等しいと考えられます。ですので、通常の何もパターンが出ていない時と変わらないということです。しかしながら、期待度(小)としましたが、十分なエントリーチャンスであることは間違いないですので、他のテクニカル指標と組み合わせることで確率が上がります。

期待度(中)

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このパターンは期待度(中)のパターンです。上図に注目すると、ブレイク前の黒丸のところでレジスタンスラインに跳ね返されてます。しかしその後にしっかり突き抜けています。これはレジスタンスが市場参加者に意識されているということを意味しますので、ブレイクした後はその方向に伸びる可能性が高いです。このパターンは反発する分、ブレイクするまでの時間が1つ目のパターンより長くなりますので、しっかりブレイクしたことを確認してからのエントリーを心掛けるのが大切です。待ち切れずにエントリーしてしまいますと痛い目を見ることがあります。

期待度(大)

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3つの中で最も期待できるパターンです。黒丸部で1度安値をブレイクしています。しかしそれがダマシに終わって反発してくるパターンです。そしてその後、逆の方向へ一気に上抜けています。このパターンは期待度が高い故に、エントリーが難しく、黒丸部でショートエントリーを入れてしまいがちです。じっくり待ってミスをしないようにしましょう。見極めに成功しレンジ内にローソク足が戻ってきたら、早仕掛けのロングエントリーも良いと考えます。保守的にいくのであれば、レジスタンスをブレイクしてからのエントリーが望ましいです。保守的にいったとしても利益を十分に出せる可能性は高いです。

まとめ

いかがだったでしょうか?ブレイクの形にも様々な形があり、期待度もそれぞれ違います。また、期待度の高いパターンほどエントリータイミングが難しいですので、冷静な気持ちで待つことが大切です。しかし保守的になりすぎると、利益も少なくなってしまいがちですので、勝負所は恐れず攻めていきましょう。

【FX】 損小利大 利益を伸ばす方法

 

はじめに

FXにおいて損小利大という言葉を聞いたことがありますか?要するに損失は小さく、利益を大きくしなさいというFXの格言です。そんなこと言われなくても分かっていますよね?では、なぜこんな当たり前のことをいうのか・・・それは非常に難しく、奥の深いことだからです。特に利益を伸ばすことは人間の心理上とても難しいことです。しかし、利益を伸ばせなければFXで勝つことは厳しくなってきます。ではどうすれば利益を伸ばすことができるのでしょうか?今回は、FXで利益を伸ばすための方法をいくつか紹介します。また今回紹介する方法はシンプルで、初心者でも簡単にできますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

人は利益を早く確定させてしまう

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FXのトレードをしている方はもう気付いていると思いますが、含み益がある時は相場が変わらないうちに決済したいので、少しでも相場がポジションに対してマイナスに動くとストレスが襲ってきます。上図は2018/10/26の実際の相場です。例えば赤丸のところで買い注文を入れたとします。そしてある程度含み益が出たところで長い陰線が出ます。(黄丸)ここでメンタルが限界になり、売り注文で利益を確定しました。しかし相場はさらに上昇していきました。気付けば利益を確定させたところ(黄丸)より1円ほど上昇しました。(白丸)全く利益を伸ばせていませんよね?負けているトレーダーはこのようなことが多々あるはずです。これではFXで勝つのはかなり厳しくなってきます。

利益を伸ばすシンプルな方法

ではどうすれば、利益を伸ばすことができるのでしょうか?

①相場を見ない

まず1つ目は、注文を入れたら相場を見ないことです。相場の動きを見るからメンタルが崩壊する訳で、ポジションを持っている時は、テレビを見て過ごすとか本を読むとか別のことをして過ごせばメンタルに左右されません。ただし、指値と逆指値注文は必ず入れて下さい。そうすれば設定した数値まで引っ張れます。

②できる限り強いトレンド中のトレードを心掛ける

上昇・下降どちらのトレンドでも良いので、できるだけ強いトレンド中にトレードをすることです。なぜかと言うと、トレンドが強いということは値動きも大きく早いので、設定した価格までいち早く届きます。そうすることでポジションを持っているストレスから早く解放されます。

③できるだけボラティリティの大きい通貨ペアのトレードをする

ボラティリティの大きい通貨ペアの取引では、価格の動きが大きくなるため、②同様目標設定値にいち早く到達します。そうすることで、ポジション保有のストレスから早く逃れることができます。

ボラティリティ:資産価格の変動の激しさを表すパラメータ

まとめ

以上の通り、利益確定にはメンタルが大いに関わっているということです。感情が入って時点でFXは負けに近づきます。できるだけメンタルによる影響を抑えることで、FXは勝てるものだと考えています。今回の利益を伸ばす方法を簡単に説明しますと、できるだけボラティリティの大きい通貨ペアを、トレンド発生中に相場の動きを見ないでトレードするということになります。この条件が揃えば今までより簡単に利益が出せるはずです。

FX トレードはパソコンでした方が良いのか?それともスマホ?

 

はじめに

いつも皆さんがトレードをしているツールは何ですか?パソコン?それともスマホですか?おそらく両方でトレードしたことがあると思いますが、パソコンがメインではないでしょうか?今回はFXのトレードツールは何が良いのかについてお話ししていきます。

FXトレードにおいて重視すべき点

FXのトレードはテクニカル指標を使ったり、ローソク足の形状を見て行うのが一般的です。また、ローソク足のひげやテクニカル指標の多くの線は小さくて見えづらいので、できる限り大きく表示できる方が有利です。さらに、スキャルピングなどのスピードを要求されるトレードの場合、注文や決済のレスポンスが高くないといけません。簡単に言いますと、「見やすくて、すぐに売り買いできるツール」を使うべきだと言うことです。

パソコンでのトレード

パソコンは前述の観点から考えると、画面がスマホよりも大きく「見やすい」にあてはまります。また近年のモニターは大画面のものが多く、30インチ越えでのトレードは圧巻で、テレビで見る証券会社のような雰囲気を醸し出してくれます。トレードしてるって気になります。(笑)ちょっと余談でしたが、大画面でのトレードは視認性が高く、視覚的に有利です。しかしながら、パソコンでのトレードは注文や決済などのスピードがスマホに劣ります。

スマホでのトレード

スマホは前述の観点からすると「すぐに売り買いができる」に該当します。やはりスマホはパソコンに比べ、容量上シンプルな画面表示になりますので、ワンタッチ注文で注文する際や指値や逆指値を入れる注文においても、パソコンをはるかに凌駕します。また、スマホは常に持ち歩いているものなので、手軽にトレードできます。しかしながら、スマホは画面が小さくチャートが非常に見にくいのが弱点です。特にテクニカル指標を多く使うトレードやライン分析にはパソコンに比べて、圧倒的に不利になります。

最強のツールは「タブレット

お伝えしました通り、パソコンやスマホのトレードにはお互いにメリット・デメリットが存在します。しかしながら両方のデメリットを打ち消すツールがあります。「タブレット」です。タブレットは大画面のものだと、小さいパソコンほどの画面の大きさがあるので私も実際に使っていますが、テクニカル指標を表示したり、ラインを引いたりしてのトレードも難なくこなせています。また、注文や決済のレスポンスも高く重宝しています。さらに会社によっては、タブレット専用のトレードアプリを提供しているので、スマホアプリよりも1画面表示の情報量が豊富で使いやすいです。

・オススメのタブレット

LAVIE TAB 8インチ←実際のトレードに使っています。(NEC)

まとめ

FXのトレードをする際には「タブレットが最強」とお伝えしましたが、これは総合的な意味です。チャートの見やすさ、注文や決済のレスポンス、そして持ち運びの面からトータル的に優れているということです。ですのでパソコンやスマホが悪いという訳ではありません。私の自宅でのトレードはパソコンはチャートやテクニカル指標を表示させるのみに使い、タブレットでチャート表示と注文や決済、スマホで注文と決済をメインとして使っています。要するに、各ツールのメリットだけを使っていくスタイルのトレードをしています。また、外出中のトレードはタブレットスマホで行っています。何より大切なことは、場面に合わせて使いやすいツールを選ぶことです。

 

FX 退場者続出! トルコリラ大暴落の真相 ~お金がない~

 

はじめに

こんにちは、SHIOです。

今回は、2018年8月に起きたトルコリラ大暴落「トルコショック」について解説していきます。トルコショックはトルコだけでなく、他の国々が関わる中で発生した重大な問題で、さらなる暴落もあり得るので、今後も相場の動きにも注意しなければなりません。

トルコショックとは

トルコショックとは、2016年にトルコで起きたクーデター未遂事件で米国人牧師がスパイとテロの罪で拘束されたのが原因で起きた問題です。これに対してトランプ大統領が「牧師を開放しないと制裁を科す」とトルコ政府に圧力をかけました。しかし、トルコ側はこれに応じず米国のトルコへの経済制裁が発動されました。これにより対円では、1トルコリラあたり10円近く下落し、各国の経済を揺るがしました。

米国人牧師

トルコリラ暴落というと必ず出てくるのが前述しました米国人牧師です。一体この人物は何者なのか?解説していきます。この米国人牧師とは、エーゲ海沿岸で教会を20年運営しているトルコ在住の方です。2016年におきたクーデター未遂事件の首謀者やクルド人分離派を支援した罪でトルコ政府に拘束された訳です。

米国人牧師:アンドリュー・ブランソン - Wikipedia

大打撃を受けた個人投資家

FXの世界では通貨の暴落が起こると、必ず投資家の悲鳴の声が上がります。逆に急騰しても同じことです。FXはゼロサムゲームと呼ばれており、儲けた人の分だけ損した人が居るということです。ですので、いつも損をした投資家が目立ちますが、実はその裏に笑みを浮かべている投資家も沢山存在しているということです。

トルコリラ暴落で大打撃を受けた投資家のJINさん

www.youtube.com

まとめ

このように相場に大きな影響を与えたトルコショックですが、先々週に米国人牧師が解放されたことにより、終焉を迎えました。また、先週には8月から発動されていた、米国のトルコへの経済制裁も解除するとポンぺオ米国務長官から発表されました。これによりトルコリラは、対円ベースで1トルコリラ20円台まで上昇しました。しかしながら、まだトルコショック前の相場には完全に戻ってはいないので、投資の面からの目線では、もう少し上昇していくと見るのが一般的な見解です。これからもトルコリラの動きに目が離せません。

FX ストキャスティクスの使い方

 

はじめに

こんにちは、SHIOです。

今回は、テクニカル指標の代表格であるストキャスティクスについて解説していきます。ストキャスティクスは、大変人気があり、見やすさも抜群のテクニカル指標ですので、ぜひ参考にして見て下さい。

ストキャスティクスとは

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ストキャスティクスは、オシレーター系の分析方法で逆張り的に使っていくのが一般的です。見方は、短期線と中期線の2本の線があり、線同士が交わるところや線の位置で売買のタイミングを計るものです。上図で説明しますと、11時ぐらいのところで短期線(緑線)が中期線(赤線)を上に抜けています。また抜けた位置の横軸の数値を見ると、30%ぐらいに位置しています。ここが正に買いのタイミングです。また21時のところで、短期線(緑線)が中期線(赤線)を下に抜いています。そして横軸の数値は70%ぐらいになっています。ここが売りのタイミングになります。横軸の数値は基本的に、70%以上で買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎと判断し、そのゾーンからの反転を狙っていきます。

メリット・デメリット

ストキャスティクスが最も効果を発揮するのがボックス相場(レンジ相場)です。70%以上の位置からの反転、30%以下からの反転を取っていきます。逆にデメリットとしまして、トレンドが発生している時には非常に弱いです。例えば上昇トレンド中は買われ過ぎの70%以上を保ちながら、ずっと上に張り付いてしまいます。ですので相場の反転が非常に分かりづらいです。他のトレンド系の指標と併用することをオススメします。

ダイバージェンス

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ダイバージェンスとは、相場に対してストキャスティクスが逆になっていることを指します。上図のように、相場は安値を更新しているにも関わらず、ストキャスティクスは、上昇している時があります。この現象が現れた時は、相場の反転確率が非常に高くなりますので、覚えておくと一役買ってくれると思います。また、ダイバージェンスが現れた時は、利確するタイミングとしても最適です。

まとめ

ストキャスティクスは、ボックス相場では非常に役に立つテクニカル指標です。前述した通り、売買タイミングはもちろん、利確のタイミングなど様々な使い方もできますので、絶対に覚えておいた方が良いです。しかし、弱点もありますので他の指標と併用して分析することが勝つトレードに繋がっていきます。

FX 移動平均線による相場分析

 

はじめに

FXにおけるテクニカル分析には数多くの分析方法が使われています。テクニカル分析は、メジャーなものからマイナーなものまで様々です。その中で誰しもが知っている、もしくは聞いたことがあるであろう移動平均線による分析について解説していきます。移動平均線には、一般的な単純移動平均線があり、その他にも加重移動平均線、指数平滑移動平均線というものがあります。今回は、一般的な単純移動平均線についてお話しします。

移動平均線の設定と見方

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移動平均線のメリットは相場の大まかなトレンドが一目で分かるという点です。上図は、移動平均線(黒線)とローソク足(赤青線)を示しています。図の左部分はローソク足移動平均線よりも上に位置しています。この場合は、上昇トレンドと見ます。逆に図の黒丸部を境に、ローソク足移動平均線よりも下に移動して推移しています。この場合は、下降トレンドと見ていきます。また移動平均線は、5日や21日などの任意の平均線を設定して使っていくので、設定次第で動きが変わってきます。

相場の転換サイン

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移動平均線はトレンドの転換を見極めることのできるテクニカル分析です。上図の黒丸部で短期線(青線)が中・長期線(黒線)を上に抜いています。つまりここが上昇トレンドに変わったというサインでゴールデンクロスと呼ばれています。また赤丸部では、短期線(青線)が中・長期線を下に抜いています。このポイントが下降トレンドの始まりのサインで、デッドクロスと呼ばれています。

売買のタイミング

移動平均線によるトレンドの把握方法は分かって頂けたと思います。次に勝敗に直結する売買のタイミングについて解説します。基本的に移動平均線による売買は、中・長期線と短期線の乖離の度合いで決めます。簡単に言いますと、上昇トレンド中に短期線が中・長期線に近づいてきた時に押し目の買い注文、下降トレンド中に短期線が中・長期線に近づいた時に戻り売りの注文を入れるのがセオリーです。これは、グランビルの法則という理論に基づいたものです。

まとめ

移動平均線は大まかなトレンドを掴み、トレンドに乗っていくトレードスタイルにピッタリのテクニカル分析です。また視覚的にも見やすいので、初心者の方でも非常に使いやすい分析方法です。しかしながら、テクニカル分析に100%確実なものはありません。ですので、相場の分析には複数のテクニカル指標を組み合わせてトレードするように心掛けて下さい。