FX 移動平均線による相場分析

 

はじめに

FXにおけるテクニカル分析には数多くの分析方法が使われています。テクニカル分析は、メジャーなものからマイナーなものまで様々です。その中で誰しもが知っている、もしくは聞いたことがあるであろう移動平均線による分析について解説していきます。移動平均線には、一般的な単純移動平均線があり、その他にも加重移動平均線、指数平滑移動平均線というものがあります。今回は、一般的な単純移動平均線についてお話しします。

移動平均線の設定と見方

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移動平均線のメリットは相場の大まかなトレンドが一目で分かるという点です。上図は、移動平均線(黒線)とローソク足(赤青線)を示しています。図の左部分はローソク足移動平均線よりも上に位置しています。この場合は、上昇トレンドと見ます。逆に図の黒丸部を境に、ローソク足移動平均線よりも下に移動して推移しています。この場合は、下降トレンドと見ていきます。また移動平均線は、5日や21日などの任意の平均線を設定して使っていくので、設定次第で動きが変わってきます。

相場の転換サイン

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移動平均線はトレンドの転換を見極めることのできるテクニカル分析です。上図の黒丸部で短期線(青線)が中・長期線(黒線)を上に抜いています。つまりここが上昇トレンドに変わったというサインでゴールデンクロスと呼ばれています。また赤丸部では、短期線(青線)が中・長期線を下に抜いています。このポイントが下降トレンドの始まりのサインで、デッドクロスと呼ばれています。

売買のタイミング

移動平均線によるトレンドの把握方法は分かって頂けたと思います。次に勝敗に直結する売買のタイミングについて解説します。基本的に移動平均線による売買は、中・長期線と短期線の乖離の度合いで決めます。簡単に言いますと、上昇トレンド中に短期線が中・長期線に近づいてきた時に押し目の買い注文、下降トレンド中に短期線が中・長期線に近づいた時に戻り売りの注文を入れるのがセオリーです。これは、グランビルの法則という理論に基づいたものです。

まとめ

移動平均線は大まかなトレンドを掴み、トレンドに乗っていくトレードスタイルにピッタリのテクニカル分析です。また視覚的にも見やすいので、初心者の方でも非常に使いやすい分析方法です。しかしながら、テクニカル分析に100%確実なものはありません。ですので、相場の分析には複数のテクニカル指標を組み合わせてトレードするように心掛けて下さい。